なぜ私ばかり理不尽な目に遭うの?我慢が癖になっている人が「なめられない自分」に変わる方法

皆さんは理不尽な扱いにイラっとしたり、不愉快な気持ちになった経験はないでしょうか。

「頑張っているのに、なぜか自分ばかり理不尽な扱いを受けてしまう……。そう感じているあなたは、決して能力が低いわけでも、性格に問題があるわけでもありません。

実は、あなたの『優しさ』や『我慢強さ』が、無意識に相手を付け上がらせている可能性があります。
この記事では、我慢の癖を卒業し、相手に『なめられない』自分軸を取り戻すための心の整え方をお伝えします。

理不尽を感じる時

例えばあなたにはこんな経験はないでしょうか。

自分のミスではないのに、それを自分の責任として追及される。
上司のミスや他の人のミスを自分の責任にされる。

曖昧で不明確な指示にもかかわらず、
「言われた通りにできていない」と叱責される。
些細なミスを繰り返し必要以上に責め立てられる。

自分だけ過酷なシフトや長時間労働を強いられる。
自分の頑張りが評価や給料に全く反映されない。

上司の機嫌が悪いからという理由で、八つ当たりされる。
理由もなく怒鳴られたり、大声で感情的に叱責されたりする。

故意に相手のミスを誘発するようなことをする。
他の人の成果を自分の手柄として横取りする。

これらは、ネットで検索した理不尽を感じる場面を転載させて頂いたのですが、いかがでしょうか?
これらの理不尽な扱いを感じた事例は、あなたにも当てはまらないでしょうか。

これらの結果からわかるのは、私たちが理不尽だと感じて怒りを感じる場面とは、

自分の責任ではないものを押し付けられた時
社会やモラルにおいて正しくないことがまかり通っていると感じた時
自分の言動が原因ではなく、相手の都合や感情的な理由で不利益をうけたとき

と言えるのかもしれません。

理不尽な扱いを受けた時どうしていますか?

理不尽な扱いを受けた時、世の中には「その場で堂々と言い返せる人」もいれば、「何も言えず、ただ黙ってしまう人」もいます。

実を言うと、私自身は完全に後者のタイプです(苦笑)。 バシッと言い返せる人を見ると「すごいなぁ」と尊敬しますが、その方法は、私にとっては自分の個性に合わないエネルギーの使い方だと感じています。
だからこそ、私は個人的には、どうしても必要な時以外は「あえて何も言わない」という選択をしています。

実は、「言い返さない」という選択ができることも、大切な自己受容のひとつだからです。

では、あなたはどうでしょうか? 理不尽な場面に直面した時、無意識にこんな行動をとっていないでしょうか。

  • 「怖いけれど、震えながらも言い返す」
  • 「そもそも怖くないので、正面からバシッと言う」
  • 「波風を立てるのが怖くて、我慢して従う」
  • 「傷ついているのに、平気なフリをして笑ってごまかす」

ここで、心に留めておいてほしい大切なことがあります。 それは、「どの対処法を選んでいても、あなた自身がそのやり方に納得しているのなら、何の問題もない」ということです。

戦うことを選ぶのも、静かに身を引くことを選ぶのも、あなたが自分を守るために選んだ「正解」です。あなたが納得して選んだ行動であれば、誰からも文句を言われる筋合いはありません。

ですが

本当は言い返したいのに言えない
本当は怒りたいのに怒れない
本当は『それはおかしい』と声を上げたいのに出来ない

という風に、望む行動をとれなくて苦しいのであれば、理由をちゃんと見つけて解決してあげることは必要かもしれません。

なぜなら、〇〇したいのに出来ないという状態は心のストレスになり、仕事もしにくくなるでしょうし、もしかしたら職場にいることも辛くなるかもしれないですし、なによりもその今の状態があなたの心身にとって、大きな不利益を生み出している可能性が高いからです。

なぜ理不尽な扱いを我慢してしまうの?

ではなぜ、あなたはこうした理不尽な扱いを(ストレスを感じながらも)我慢してしまうのでしょうか。

まずは、その心理的背景や原因から見ていきましょう。

①「自分が悪いのかもしれない」と感じやすい

心理背景: 幼少期から「人を怒らせてはいけない」とか、なにかあると「お前が悪い」と言われて育てられた人は、他人の怒りや不機嫌を見ると、反射的に「自分のせいだ」と感じやすくなります。
事例: 上司に理不尽に怒られても、「自分の説明が悪かったのかも」と自分を責めてしまう

②「嫌われたくない」「見捨てられたくない」

心理背景: 愛情を与えられらる条件が「良い子」でいることとセットになっていた人は、我慢することが愛される条件(人に受け入れてもらう条件)と信じてしまいやすくなります。
事例: 同僚や友人に無理なお願いをされても断れず、疲れ果てるまで応えてしまう。

③「我慢するのが大人」「強い人は耐えるもの」

心理背景: 我慢を美徳とする価値観を家庭や社会から学んだ人は、我慢していることを偉いと感じたり、いい子で感情を抑えていることを「それが正しい」と感じやすくなります。
事例: パートナーの理不尽な言動にも「これくらいで怒るなんて子どもみたい」と自分に言い聞かせてしまう。

④「相手を変えるより、自分が変わる方が早い」

心理背景: 幼少期に親や周りの大人たちに反論しても、理解されなかった経験が多い人は、「どうせ言っても無駄」と思いやすく、相手に意思を伝えることを諦めやすくなります。
事例: 意見を言うと反発される職場などで、次第に黙って従うことが当たり前になる。

⑤「理不尽を感じる感覚」自体が鈍くなっている

心理背景: 幼い頃から支配的な親に育てられ、暴力暴言などを受けていた人達は、常に「自分の感情を感じる」ことを後回しにしてきたために、人生そのものや人間そのものに対して諦めの感覚が強くなり、理不尽を感じること自体が苦手になりやすくなります。
事例: 本当は傷ついているのに、「こんなものか」と感情が動かなくなっている。

ここまで5つの心理背景をお伝えしましたが、これらは多くの場合、幼少期の親との関係の中で無意識に抱えたトラウマ(心の傷)と深く結びついています。

例えば、あなたも以下のような環境で育ったことはないでしょうか。

  • 親が感情的で、いつ怒り出すかわからなかった(常に顔色を伺う癖がついた)
  • 「お前はダメだ」と否定され続け、言い返す自由がなかった(無力感を学習した)
  • 親の期待に応えるときだけ、受け入れてもらえた(条件付きの愛)

幼い子供にとって、親から見捨てられることは「死」を意味するほど恐ろしいことです。そのため、理不尽なことを言われても、グッとこらえて「私が悪いことにする」「黙って従う」ことで、懸命にその場を生き延び、家族の平和を守ろうとしてきた人はとても多いのです。

だからもし今のあなたが理不尽を受け入れてしまうとしても、それは決してあなたが「弱いから」ではありません。幼い頃のあなたが、自分を守るために必死に身につけた「生存戦略」の名残が残っているだけなのです。

でも、大人になったあなたにはその戦略を手ばなしていく方法がちゃんとあります。
過去のトラウマを丁寧に癒やしながら、心にも身体にも安心感を育んでいくと、なめられない強さの土台となる「本当の自信」が育ち、過去の行動パターンは自然に変わっていくようになります。

理不尽な扱いを我慢するのをやめるために出来ること

では、ここからは本題ですね。

理不尽な扱いを我慢し続けるのは嫌だ、そう思っている方に我慢をやめていくために出来る事はどんなこと?というお話です。

①自分の気持ちを後回しにしていないか?に気づく

ポイント: 我慢が習慣になっている人は、まず“自分の感情を感じること”から始めましょう。
事例: 上司の言葉にモヤっとしたとき、「今、私、嫌だったな」と心の中でつぶやく。
小さな気づきが「自分の感情を大切にする」第一歩になります。

②「相手の気分」と「自分の価値」を切り離す」

ポイント: 相手が不機嫌でも、それは“相手の問題”。あなたの価値とは無関係です。
事例: 家族が怒っていても「私は悪くない。相手がイライラしてるだけ」と心の中で線を引く。
境界線を持つことで、理不尽さを引き受けずに済みます。

③「言葉で伝える練習」をしてみる」

ポイント: 我慢をやめるには、気持ちや感情を言葉にする勇気が必要です。
事例: 「その言い方は少し傷つきます」と短く伝えるだけでもOK。
完璧に伝えることより、「伝えようとした自分」を褒めてあげながら勇気を育てていきましょう。

④「安全な人間関係」で自分を出してみる」

ポイント: いきなり職場や家族で我慢をやめるのは難しいので、まずは信頼できる人との関係で練習をしてみることも効果的です。
事例: 友人に「今日は疲れてるから行けない」と断ってみる。そして「我慢しなくても大丈夫だった」というような経験をすることで人との間の安心感を育てていくことが出来ます。

⑤「我慢=優しさ」ではないと知る

ポイント: 本当の優しさは、自分を大切にしたうえで相手を思いやること。
事例: いつも相手を優先して疲れてしまう人は、「今日は自分を優先しよう」と休んでみる。
我慢ベースではないバランスのいい人間関係は、自分を大切にすることから始まります。

いかがでしょうか?

これらのやり方を少し意識してみるだけでも、少しずつ理不尽な扱いをしてくる相手に対して、自分の強さが戻ってくるのがわかるようになります。

解決していくために一番大事なこと

理不尽な扱いを受けてしまう、我慢してしまうという人たちの多くは、自分自身の価値を低く見積もっていることが多いものです。

私なんて・・・とか、私にはどうせ無理・・・、など、自分の持っている力を小さく削りながら(過小評価)しながら生きてきた人が多いものです。

ですが残念ながら、そのあなたの小さくさせている姿が(生き方が)、理不尽な態度をとる相手を増長させてしまうという側面もあります。相手を良い気にさせ、なめさせてしまうのです。

『こいつには何をしても大丈夫だ』という風に、相手に自分のことを甘く扱わせてしまいやすくなる、ということ。
それがあなたにとっては大きな不利益になってしまいやすいのです。

あなたが相手との平和を望み、優しい気持ちで我慢をしていたとしても、残念ながらそのあなたの優しさを搾取し、利用し、ぞんざいに扱うタイプの人間は存在しています。そうした人に対してまで、あなたが我慢の姿勢を続けることは、時にはとても危険でもあります。

だから、理不尽な扱いを受け入れてしまう人、我慢してしまう人にいちばん必要なことは、私は誰にもバカにされるような人間じゃないし、誰にも粗末に扱わせたりしない、私は大事な人間だという心の底からの誇りと自信を取り戻すことなのです。

その自信を育てていくのは一朝一夕には難しいものかもしれません。とくに、理由がわからない自己否定には、幼少期の親子関係でのトラウマが影響していることも多いものです。

自分はなぜかダメな気がする
どうしても自信がもてない
人に対して強い自分を出すことが出来ない

そうした人達は子供の頃に、親や周りの大人から、自分を出さない事、低く見積もること、バカにされても抵抗しないこと、といった態度を要求され我慢してきたことが多いものです。

だから、どうしても大人になってからも、無意識に自分を低く扱わせる行動をとってしまうのです。

ですが、そうした心の癖は固定化されたものではなく、大人になってから十分変えていくことが出来るものです。あなたの抱えて来た幼少期からの不安や恐怖、心の傷を癒しながら、行動を正しく変えていく練習を続けることで必ず、健全な自己肯定感を育てていくことが出来るようになります。

そして、もう一つこの記事を読んで下さっているあなたに知って欲しいことは。

理不尽な扱いを受けた時に感じる『怒り』は、あなたにとってとても大事なものだということも覚えていて欲しいのです。その怒りは、あなたが自分を大事に扱いたいと思っている根底の願いと結びついているもの、あなたの誇りや自尊心を育む為の原動力となるものだからです。

だからもし、理不尽な扱いを受けて『怒り』を感じたら、私は私を大事にしたい気持ちがある証だと思って、その怒りを大切に扱ってあげられるようになって欲しいなと思います。

あなたが自分を大切に扱えるようになると、自然と周りもあなたを大切に扱うようになり、理不尽な扱いをしてくる人は減っていきます。

だからまずは、あなた自身があなたを大切に扱うことからぜひはじめていきましょう。

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