【心理】自分の好きな事がわからない理由

好きなものがわからない、自分の気持ちがわからないという方はセラピーにもよく来られます。

今日は自分の気持ちがわからない、好きがわからないという方に向けて。その原因と解決方法についてお話してゆきます。良かったら最後までお読みくださいね。

自分の好きがわからない人とは

Natureで提供しているリトリーブサイコセラピーは未来志向のセラピーです。
今の現状の問題を認識した上で、この先の未来はどうしていきたいか?自分の人生の未来と向き合う為のセラピーです。

ですのでセッションでは必ず「あなたはどうしたいですか?」と質問します。
問題と主体的に向き合って頂き、自分が解決するという意識を持っていただく為に、この質問は実はとても大事だからです。

ですが、何度この質問を繰り返しても

「自分の気持ちがわかりません」
「どうしたいのか、わかりません」

と繰り返されるだけで、自分の気持ちや考えを全く答えられないという方がかなりいらっしゃいます。

その原因は幼少期から親に自分の頭で考えることや、意思を出す事、欲求を出すことを禁止されてきたからなのですが、そういう方たちは常に自分の脳みそをガチっとロックしています。

何も感じない
何も考えない
何も表現しない
何も求めない

お人形のように自分の意思を殺した状態にしています。だから、「あなたはどうしたいの?」という質問に答えることが出来ないのです。

自分をごまかしている方が安全というメリット

あなたはどうしたいの?という質問に答えられないという事は、つまり自分の気持ちがわからないということです。自分の意思や欲求がわからないという事になります。

だから、好きが分からないんですと言われる方のほとんどは、好きだけじゃなく、嫌いもわからないという風になります。

要するに、自分には何もないと感じているのです。

いつも自分の感覚をぼやかす事で、人と一緒にいられたり自分を保てたり、居場所を得られていたりするので、自分を生きているという感覚がないからです。

でも、自分をぼんやり曖昧にさせていれば、人ともめずに済むし、嫌なことや怒りを感じなくてすむし、人に嫌われない良い人でいられるし・・・と沢山のメリットにもなっています。

自分がないのは嫌だけど、自分をなくしていると安全というダブルバインドになっているということです。

大事なのは好きよりも嫌いに気付くこと

私は、そういう方が問題解決していくうえで必要なことは

好きがわかることよりも
イヤに気付くことの方だ

と思っています。

親の言うとおりに生きて、親の気持ちを丸のみしながら生きて来た人たちにとって、一番抑圧してきた感情こそイヤ!!の感情だからです。

本当は嫌だったことを
感じないようにするために
ずっと自分を誤魔化しながら
生きてきたからです。

その誤魔化して来た自分のイヤを受け止めてあげる事が、自分を大事にするということだからです。

ずっと親の為に我慢してきたけど
ずっと家族の為に平気な振りをしてきたけど

本当はずっと嫌だった!!!

と自分の嫌に気付いてあげた時、その時初めてあなたの幼少期は救われるのです。ずっと嫌なことを我慢してきたんだなと、よく頑張って生きて来たなって、自分で自分の幼少期に寄り添えるようになります。

そこからやっと、自分の過去を終わらせて、自分の人生の為に、自分の気持ちを大事に生きていこうと思えるようになるわけです。

それが自分癒しのプロセスです。

空っぽの心に愛着をいれていく

では、イヤを感じられるようになるためにはどうしたら良いのでしょうか。
それには、あなたの自己否定の問題や、自己重要感の問題を解決する必要があります。

どんな私でも生きていていい
どんな私でも私は受け入れる

という自分の命への愛情と信頼感を育てていく事です。

その為に、イヤを抑えていないと生きて来れなかった、自分をごまかしていないと生きて来れなかった幼少期の孤独や居場所のない恐怖(トラウマ)を解決してあげるために、自分に愛着を入れてあげるのです。

ずっと空っぽだった身体に温かい愛着を入れてあげるのです。

愛着のトラウマを克服するために

でも。愛着の感覚は自分ひとりの力では補えません。

空っぽのグラスの中からなにも出せないように、あなた自身の心の中が空っぽのままで、愛着の感覚を知らないままで自分を愛する事も人を大切にすることも難しいからです。

本来は幼少期に親から手と目で愛着の感覚をもらわないといけないのですが、それが得られなかった場合は大人になってからでもちゃんと、人から愛着の感覚をもらう事が必要です。

愛される感覚や大切に扱われる感覚
優しい眼差しや気持ちを受け止めてもらえる安心感

人からもらったその温かい感覚を自分の中に入れてあげる事で、安心感のベースを自分で作るのです。0と1では全く違います。知らなかった感覚を知ることで、未来に向かって生きていく勇気が持てるようになっていくのです。

愛着のトラウマは自力だけでは克服できません。
なぜなら愛着とは感覚のものだからです。

だからもし、あなたが人が怖い、自分に自信がない、自分の感覚がわからないなど幼少期の愛着不全を原因とした悩みを抱えているなら、ぜひ専門家の手を借りてその愛着のトラウマを癒すことを試してみてくださいね。

トラウマが複雑にからんでいる方の場合は、2回~3回と数回のセッションが必要になる場合が多いので、Natureではそうした方に安心して継続で受けて頂けるコースをご用意しております。

気になる方は、まずはカウンセリングからお気軽にご相談ください。

大丈夫、あなたの問題はちゃんと解決してゆけます。ぜひあなたの問題解決の為に、サポートさせて下さいね。

タイトルとURLをコピーしました