昨日はBasicコース第3日目を開催しました。今回のテーマは、私たちの人生の脚本に強い影響を与える「禁止令」と、その背景にある「交流分析(TA)」の深掘りです。
禁止令のメカニズム|交流分析から知る親子間のメッセージと影響の深さ
午前中は、交流分析の構造モデル(P・A・C)を用いて、禁止令がどのように受け継がれるかを解説しました。
禁止令と一言で言っても、実は「受け取る時期」によって、禁止令が私たちを縛る力の強さは変わってくるんです。禁止令の影響はみんな一律というわけではありません。
ポイントは、子供の「発達段階」にあります。 たとえば、0歳から3歳くらいの、まだ言葉も十分に理解できないような時期なのか。それとも、4歳から6歳くらいの、少しずつ社会性が芽生えてくる時期なのか。
その時、子供側のどの「自我」がもっとも優位に働いていたかによって、メッセージの受け取り方が変わります。そして、それがそのまま禁止令の「強固さ」や「心の奥深くまで届く度合い」の違いになって現れるんですね。
講座のこの部分では、受講生の皆さんが「あぁ、だから私はあんなに自分に制限をかけ続けてきたんだ……」と、ご自身のこれまでの感覚と理論がピタッと一致したようで、あちこちで深く頷く姿が見られました。
その納得感が、さらに多くの質問を呼び、まさに「自分自身の謎が解けていく」ような、非常に熱気のある講座になりました。

セルフコンパッションで自分を癒やす|インナーチャイルドワーク
午後は、午前中に学んだ理論をベースに「インナーチャイルド・ワーク」をじっくりと実践していきました。
このワークで私が大切にしているのは、単なる手順としての「やり方」だけではありません。「なぜこのステップが必要なのか」という背景にある「考え方」の部分を、皆さんと丁寧に共有していきました。
インナーチャイルド・ワークにおいて何よりも大切にしているのは、今注目されている「セルフ・コンパッション」の視点です。これは、大切な友人を思いやるように、自分自身のことも慈しみの心で見つめることを指します。
自分の苦しみやつらさを、世界で一番理解してあげられるのは、本来は自分自身のはず。 どんなに苦しい気持ちも、どんなに否定したくなるような考えも、それを持つようになったのには必ずそれなりの理由があります。その背景にある「本当の理由」を一番よく知っているのは、他でもない自分自身だけだからです。
自分の中にいる小さな自分に、「そんな風に思うのには、理由があったんだね」と、どこまでも優しく寄り添う。 このセルフ・コンパッションの姿勢を育むことこそが、ワークの一番の目的であり、自分自身を不自由さから解放してあげるための大きな一歩になります。
そして、実際のお悩みをもとに進める「オープンカウンセリング」の時間。 一人の受講生さんが勇気を出して心を開いてくださるのを、会場の皆さんが温かく、静かに見守ってくださいました。
心にブレーキをかけていた古いルールが、少しずつ、優しく解けていくプロセス……。 それまで「知識」として頭で理解していたことが、その場にいる全員にとっての「自分事の癒やし」へと変わっていく。 会場全体が優しい安心感に包まれるような、静かだけれど、とても深いカウンセリングになりました。

今、生きづらさを感じている方へ
この記事を最後まで読んでくださったあなたへ、もしよかったら少しだけ、ご自身の心に触れてみるワークをしてみませんか?
今日、もしあなたがふとした瞬間に「なんだかモヤモヤするな」「心が重たいな」と感じることがあったら、自分の中にこんな「古いルール」が隠れていないか、そっと探してみてほしいんです。
- 「完璧でなきゃいけない(失敗なんて、しちゃいけない)」
- 「周りに合わせなきゃいけない(自分の意見を言ってはいけない)」
- 「ずっと我慢しなきゃいけない(誰かに助けを求めてはいけない)」
もし、そんな言葉が見つかったら、「ああ、私は自分を守るために、このルールをあんなに一生懸命守ってきたんだね」と、その健気な自分に気づいてあげることからはじめてみてください。
無理に変えようとしなくていいんです。あなたの中にある全ての想いや過去に敬意を持てるように、まずは「今まで守ってくれてありがとう」と、今のあなたのまま、その存在をそっと認めてあげてくださいね。



