【ご感想】境界線は“拒絶”ではないと気づいて気持ちが軽くなりました

今日は現在募集中のモニターセッションを受けて頂いたクライアントさまからのご感想を紹介させて頂きます。
なお、現在募集中のモニターさまは募集定員に達しましたので、9月いっぱいで終了とさせて頂きます。たくさんのお申込みを頂き、本当にありがとうございました。

これからいただいたご感想をHPでもご紹介させて頂きますので、カウンセリングをご検討頂いている皆さまのご参考にして頂ければ幸いです。

人との境界線についてのご相談

Q
今回のセッションを受けられた動機や理由を教えてください
A

自分なりに問題の原因や対応策を考えてみたがひとりでは解決が難しいと感じたため

Q
セッションを受けられて気付いたこと、変化した事はどんなことがありますか?
A

人との境界線や関わり方について相談し、自分が大変そうな人に弱いことや、境界線を引いたからって見放したわけではないことを教えてもらい、人の問題に惑わされず自分の思いも伝えてみようと思えました。

Q
喜多村のセラピーを知り合いの方にご紹介して頂けるとしたら、どのように紹介されたいと思われますか?
A

温かい雰囲気で話しやすく、いろいろと確認しながら進めてくれるので、自分の気持ちや理解とのズレがなく、言葉に詰まってしまったり理解できないこともこちらが理解できるまでわかりやすい例えを使って伝えてくれます。なのでとっても安心感があるし、なるほど!と素直に受け入れやすいので、私のような人見知りな方や言葉に詰まりやすい方にもおすすめです!

Q
セラピーまたはカウンセリングを受けられてのご感想を教えてください
A

今回は人との関わりでうまく境界線をひけず相手に振り回されてしまうという悩みを相談しました。自分に自信をもてていないため相手に思いを伝えきれていないことや、母との関係の中で大変そうな人を助けないことに罪悪感をもっていることなど、自分では気づけなかったことにたくさん気づかせてもらえました。自分は大変そうな人に弱いというと教えてもらったので、そこを意識して境界線をひけるようにしていきたいです。また、「境界線を引いたからって拒絶するということではなく、それぞれ自分の荷物は自分で持って共に頑張ろう!」という例えで教えてもらえたのが、自分的にはとてもわかりやすくしっくりときて、気持ちも軽くなりました。まだ自分自身の課題は残っているので、また受けたいと思います。

兵庫県在住 30代女性 H.T様

ご感想ありがとうございました!

ご相談内容が個人情報に触れない範囲で少しだけ今回のカウンセリングについて、お話させて頂きたいと思います。境界線がひけないという悩みは、とても多いご相談ですのできっと何かのご参考になるのではと思います。
(※ご感想並びにカウンセリングについてHPに掲載する件については予めご了承いただいております)

頼まれると断れない、言いたいことが言えないのは

今回、Hさまは職場の方からの頼まれ事を断れないということでカウンセリングに来られました。昨日の記事にも書かせて頂きましたが、頼まれ事に「無理です」と言えない、断れないという人は実はとても多いのです。

断れない人の心理と特徴についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね

頼まれ事を断れないという方に多いのが

  • 言いたいことを言えない
  • 人に嫌われたり、怒らせることが怖い
  • 自分の欲求や意思を出すことがわがままのように感じる
  • 自分を犠牲にしても人の為に頑張ることが当たり前になっている

などの感覚です。

これは、エリック・バーン博士によって提唱された人生脚本と言う概念をベースに作られた24の禁止令(詳しくは交流分析に基づくカウンセリング 倉成宣佳著などの本をご覧頂くと良いかと思います)の中であらわされる
子供であるなという禁止令決断をした人が持ちやすい考え方(認知)だと言われています。

子供であるなと言う禁止令はその名称のとおり、子供らしさを封印することを決意するときに持つ禁止令です。

スーパーや遊園地などにいる3歳ぐらいまでの小さな子供を想像して頂ければわかると思いますが、子供って自分の要求にとても素直なものです。

暑いと泣き、喉がかわくと「喉が渇いた―――」と言ってママに要求し、欲しいお菓子を買ってもらえないと傍目もかまわず大きな声でワンワンと泣く、自分が持ってるおもちゃを友達が欲しいと言ったら「これは僕のだからダメ!!」と言う

こんな風に大人になってしまった私たちとは全く違う感情表現や意思表現をするものです。(それは子供には大人の理性をつかさどるアダルトが未熟だからなのですが、それは今回は横に置いておくとして)この状態は、大人になってしまった私たちから見るとワガママに見えたり、困った態度に見えたりするかもしれませんが、この欲求を出す時期は子供の心の成長段階においてとても大事な時期なのです。

その理由は子供は自我や欲求を出す経験を通して、自分の欲求は受け止めてもらえるのだということを知り
どこまでなら要求を出してもよくて、どこからは我慢しないといけないのかと言うボーダーを学び
人との関わり方や、自我を出しながら自分を守る、健全な人との距離感や自分のアイデンティティを育てていくからです。

子供時代がないまま大人になった人たちの苦しみ

その貴重な子供時代を過ごせなかった人たちは、永遠にこの貴重な子供時代の学びを得ないまま大人になっていくことになります。だから、昨日の記事にも書いたようにうまく人とコミュニケーションが取れなくなってしまったのです。

そしてこんな風に生きやすくなっていくのです。

  • 私が頼れる人はいない
  • 私を必要としている人は誰もいない
  • だからどんなことでも100%頑張って期待に応えないといけない
  • もらうよりも与える側でいなければいけない
  • 私は人に甘えてはいけない

どうでしょうか、頼まれ事を断れないという方には思い当たることが多いのではないでしょうか。

先日のHさんもまさにこの感覚を強く持たれていました。自分がいっぱいいっぱいになってしまっても、相手の為に時間を割かなければいけないとか、100%で答えなければいけない、など、とても苦しくなる思い込みを沢山持っていました。

だから心が疲れ果ててしまったのです。

可哀想なお母さんを助けなければいけない

ここで少しだけ、Hさんの幼少期のお話をさせて頂くと、Hさんのお母さんは子供の頃に心の病を発症されて、入院されることもあったり、病気がよくない状態の時はとても不安定な時もあったのだそうです。

Hさんはそんなお母さんの心を傷つけないように、お母さんは病気で辛いのだから優しくしなければ、、、とお母さんにずっとよりそって来られたそうです。

お母さんは可哀想だから・・・そんな気持ちが強くあり

この時のお母さんとの関係が強く残っていたために、目の前の人が心が苦しそうに見えたり、相手の大変さが見えると、相手を助けるために自分の心を犠牲にするという行動を取らせていたのです。

解決していくために

お母さんが可哀想に見えているという場合は、実は心の境界線を引くことがとても難しくなりがちです。今回のHさんの場合もそうでした。

この場合はお母さんが可哀想に見えているイメージを変える必要があります。子供の目から見るとお母さんは可哀想に見える、でも、大人の今の自分から見るとどうだろうか・・・と言う風に、見ていた景色を過去の目から今の目へ変えていくのです。

そこで私は今回、ある新しいやり方を試してみたのですが、それが非常にうまくいって、セッションの中できちんとお母さんとの間にも職場の方との間にも境界線を引くことができました。(余談ながら、この新しいやり方はとても良かったなぁと我ながら思っているので、10月のセミナーの時にくわしくお話しようと思っています)

人との間に境界線がひけない、人にノ―が言えないなどの悩みの背景は、本当に人それぞれでひとことではまとめられません。だからこそ、自分でその理由にちゃんと気付くことがまず大事です。

もし、あなたもHさんのように「人からの頼みごとが断れない」と悩んでいるなら、一度、幼少期の親との関係を振り返ってみると原因が見えてくるかもしれません。

「断れない自分を変えたい」と思っても、自分ひとりではなかなか難しいものです。
そんなときは、心理カウンセリングを活用してみるのも一つの方法です。
安心できる場で心を整理することで、人間関係に振り回されない生き方へと一歩踏み出せますよ。

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