【心理】自分の考えに自信が持てない理由

こんにちは。大阪で自己肯定の問題や人間関係の悩みを解決するお手伝いをしています、心理カウンセラーの喜多村純子です。

あなたは誰かとのやり取りの後で、こんなふうに感じることはありませんか?

  • 「私の言ったこと、間違ってなかったかな?」と急に不安になる
  • 自分の意見を通した後で、なぜか言いようのない罪悪感に襲われる
  • 不安になった時、チャットGPTなど、ネットで「一般的な正解」を探して安心しようとしてしまう

もしかしたらこんな経験があるあなたは、自分の考えに自信が持てないと感じているのかもしれません。

自分の考えに自信が持てないと、いつも誰かの顔色を伺ったり、自分の「正しさ」を誰かに証明してもらいたくなったりして、心が休まりませんよね。

実は、この「自信のなさ」の正体は、あなたの能力不足ではなく、心の中に深く根を張った「ある心の仕組み」が関係していることが多いのです。

そこで、この記事では、なぜ自分の感覚を信じられなくなってしまうのか、その心理的なメカニズムと根本的な原因、そして自分の中に「揺るぎない軸」を取り戻していくための方法について詳しくお話ししていきます。

自分の正解が「後から」揺らぎ始める・・・

例えば、こんなシーンを想像してみてください。

A子さんはある日、上司から仕事について厳しく叱責されました。 その時のA子さんの心境は、実は冷静でした。 「いつも通りの手順で、間違いなく仕事をしたはず。上司は今日、虫の居所が悪いだけだな」

彼女には自分の仕事への自負があり、上司の怒りが理不尽であることもちゃんと理解していました。当然、不愉快さや正当な「怒り」も感じていました。

ところが……その場を収めるために形だけの謝罪をして席に戻った後、A子さんの心には異変が起きました。

時間が経つにつれて、あんなにハッキリしていた「私は間違っていない」という感覚が、だんだんと霧のように薄れていってしまったのです。

「……本当は、私が悪かったんじゃないだろうか?」
「私が何か見落としていたせいで、上司を怒らせたのでは?」

さっきまで感じていた正当な怒りはどこかへ消え、代わりに言いようのない不安と疑念が自分を支配し始めます。

A子さんは耐えきれなくなり、ネットで「上司 怒られた 対応」「謝り方 正解」などのワードで検索を繰り返し、
「一般的な正解」を確認して、自分の行動に間違いがなかったという証拠を外側に必死に探し始めるたのです・・。

これはあくまでも例の話です。

ですがどうでしょうか?あなたにも、これと似たような経験はないでしょうか。

職場だけでなく、例えば友人との何気ない会話の後や、パートナーとのやり取りの中でも。 ふとした瞬間に「私のあの言い方、間違っていたかも」「私の考えの方がおかしいのかな……?」という不安が、後から波のように押し寄せてくる・・・

その場では「私はこう思う」と納得していたはずなのに、時間が経つほどに自分の感覚に自信が持てなくなり、誰かに「あなたは間違っていないよ」と太鼓判を押してもらいたくなる……。

実は、これは単なる「考えすぎ」というものではなく、こうした心のくせがある方には、ある心理的な理由があることが多いのです。

自分の考えに自信を持つことを「止めて」いる人たち

ではなぜ、あなたはこれほどまでに自分の感覚が信じられなくなってしまったのでしょうか。

それは、あなたが自分の考えに自信を持つことを、どこかの時点で止めてしまったから。もっと正確に言うなら、自分の素直な感情に「許可」を出すことを、自分自身で禁じてきたからなのかもしれません。

本来、人間は嫌なことをされたら怒り、不快を感じるものです。 その「嫌だ」「おかしい」という感覚は、あなたの内側から湧き上がる自然な反応であり、本来、誰からも批判されたり否定されたりする筋合いのものではありません。

嫌なことを嫌と思うこと。 不当な扱いに不快を感じること。

それは、あなたという人間が持つ「心の正当な権利」です。誰かに遠慮したり、許可をもらったりするようなものではなく、自由なものなのです。

ですが、A子さんのようなタイプの方は、この「自分がイヤだと感じること」を、心の奥底でずっと禁止しています。

自分の感情をありのままに感じることを、自分自身が「罰」のように捉え、無意識のうちにこんな呪文で自分を縛り続けてはいることが多いのです。

「私が感じていることは、間違っている」
「私が悪いから、こうなったんだ」

これは例えていうならば、あなたの一番そばに居る味方である、自分の感情を疑いながら、自分で自分に「お前は間違っている」という呪いをかけ続けている状態ということ。

これでは、自分の考えに自信を持てなくなるのも、無理はありません。

自分の考えに自信が持てない、と感じている人たちは無意識に「(理由はわからないけど)私は間違っている」という思い込みを持っていることが多いのです。

私は間違っているという呪いはどこから来たのか

理由はわからないけれど、私は間違っている気がする」 この苦しい呪いの感覚は、実はあなたの幼少期の環境に根ざしていることが少なくありません。

特に、「自分の不機嫌を、子供のせいにする親」のもとで育った場合、この傾向は強くなります。

本来、大人が自分の機嫌を損ねたのは、その大人自身の問題です。(親の生活の中で起きる様々な嫌な出来事がすべて子供のせいである、わけがないですよね?)

ですが、自分の不機嫌を他人にぶつける癖がある人や、他責傾向が強い人、自分の責任と向き合う力の弱い自己愛的な傾向がある親などは、自分の不愉快な気持ちを自分自身で処理できないため、こんなメッセージを子供にぶつけがちです。

お前が私を怒らせたんだ!
お前がそんな態度だから、私は不機嫌になったんだ!!
私をこんなに困らせるお前は、なんて悪い子なんだ!!!

このような言葉をなんども浴びせられていると、こどもは無意識に「相手の不機嫌は自分のせいだ」と感じるようになっていきます。

また、実際、そうした経験をしてきた人たちは、自分の周りにいる人が不機嫌だったり、自分以外の人が怒られているのを見ているだけでも、なぜか自分が責任を取らなければいけないような感覚になったり、そわそわと落ち着かない気持ちになったりすることもあります。

それぐらい、親の感情の責任をすべて子供に背負わせる、これは、子供にとっては耐えがたい重荷になり、心を深く傷つけるのです。

そのうえ、もしも子供が謝っても許さなかったり、機嫌が直るまで何日も無視し続けたりといった「罰」が加わるとどうなるでしょうか。

「謝り続けても許してもらえない。でも、謝るしかない。……
そうか、お母さんをこんなに怒らせる私が、根本的に間違っているんだ。私の感じること、やることは、全部間違いなんだ」

そう思うことにしよう・・・・・

こんな風に自分を納得させ、親の理不尽を受け入れることで、その場を生き延びる戦略を使うようになることは想像に難くないと思います。

だから、自分の考えに自信がない人や、無意識に自分が間違っているという思い込みを持っている人たちは、なんでもすぐに謝ってしまう、自分が悪くなくても「すいません」と口走ってしまう、そんなくせを持っていることも多いのです。

解決する為に必要なこと

では、どうしたら自分は間違っているという思い込みはうすくしていくことが出来るのでしょうか。

いくら頭で、自分は間違っていないと言い聞かせても、ふとした瞬間に自分が間違っているのでは・・・という感覚が浮いて出てくるのは、それは単なる考え方の癖ではなく、潜在意識に深く刻まれたトラウマの影響があるからなのです。

そのため、表面的なポジティブ思考や「気にしないようにしよう」といった意識だけで自分を変えようとしても、なかなかうまくいかないことが多いのです。

このトラウマの根本的な解決に必要なのは、知性で理解することではなく、感情の再体験です。

感情の再体験にだいじなことは、気づいたその感情を自分に経験させてあげることです。

感情の再体験とは、難しいことをする必要はありません。

親の機嫌に振り回され、生き残るために必死に抑え込んできた「怒り」「悲しみ」「寂しさ」「悔しさ」……。それらの感情に、今、大人のあなたが優しく気づいてあげることが大切です。

本当は、すごく嫌だったんだ
本当は、怖くてたまらなかったんだ

そうやって、自分の中で誤魔化し消してきた感情を、そのまま自分の中にあることを許してあげる。
自分の内側に隠された本音を認め、受け入れることで、わたしたちは自分の手で、幼少期の呪いを解くことが出来るのです。

そして、それと同時にもうひとつ大切なことは、心の自由を取り戻し、世界を「快」で満たしていくこと。

それが、「心の中の自由」を再定義することです。

  • 自分が感じることは、誰にも邪魔されるものではない
  • 心の中の自由は、誰にも踏みにじらせる必要はない
  • 嫌なものを「嫌だ」と感じるのは、人間として当たり前の権利である

こうした「当たり前のこと」を一つひとつ、新しい認知として学び直していくことも大切です。

この歩みは、まるで折り紙を一枚ずつ、丁寧に重ねていくような地道な作業かもしれません。一気にすべてが変わるわけではありませんが、自分の気持ちを確かめる癖をつけていくことで、積み重ねた時間は必ずあなたの「自信」となり、自己肯定感を育ててくれます。

そうやって自分を大切にできるようになると、不思議と周りの世界も変わり始め、自己肯定感はさらに盤石なものとなっていきます。

人間関係の悩みや生きづらさは、こうして時間をかけて丁寧に解決していくことが、あなたを一生支える財産になります。ぜひいつからでも、今更・・・などと思わずに、心のケアに取り組んであげて欲しいなと思います。

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